論文図表の配色は手探りで決めなくていい。定性・連続・発散の3種類の配色パレットにOkabe-Ito、viridis、cividis、ColorBrewerを内蔵し、それぞれ色覚異常シミュレーションを添えて投稿前に見え方を確認できる。
定性配色は、投与群や対照群、細胞株、種、実験条件のようにデータの各カテゴリに個別の色相を割り当てるもので、目的は大小や順序を示すことではなく「どのグループか」を一目で区別させることにある。良い定性配色は赤緑色覚異常のもとでも判別でき、グレースケール印刷でも潰れない。本ツールに内蔵したOkabe-Ito(色覚バリアフリーを目的に設計された配色)とColorBrewer Set2は、いずれも色覚異常シミュレーションで検証済みの2種類の定性配色である。
連続配色は発現量やp値、濃度、経過時間のような単一の順序尺度を、薄い色から濃い色への一続きのグラデーションで表す。ヒートマップや密度プロットなど、色が大小だけを表す図に向く。viridisとcividisは知覚的に均一な配色で、データが等間隔で変化すれば色の見え方の変化量も等しくなるため、グラデーションが急に変わる箇所を読者が見誤りにくい。ColorBrewer Bluesのような単色相の連続配色も、より単純な色段階で同じ役割を果たす。
発散配色は、フォールドチェンジのゼロ、対照群の基準値、無相関のように意味のある中心値を持つデータに向き、中心から両方向に伸びる。log2フォールドチェンジのヒートマップや相関行列、効果量プロットはいずれも発散配色が適しており、軸の数値を読み返さなくても色相だけで「基準値より上か下か」を判別できる。ColorBrewer RdBuは赤と青を両端に置き中間に中性色を挟む発散配色で、赤緑の組み合わせよりグレースケール印刷後も見分けやすい。

以下はすべて本ツールがデフォルト設定でそのまま生成したSVGであり、モックアップではない。
投与群や細胞株、種のラベルに使える8色の色覚バリアフリー配色。赤緑色覚異常のもとでも判別でき、白黒印刷でも見分けがつく。
濃い紫から黄色への知覚的に均一なグラデーションを2〜12色で再サンプリングし、色が大小を表すヒートマップや密度プロットに適用する。
赤から青へ、中間に中性色を挟む配色。フォールドチェンジのヒートマップや相関行列で、基準値より上か下かを一目で示せる。
同じ配色を通常の色覚と赤緑色覚異常のシミュレーションで並べて表示し、投稿前に配色の衝突に気づける。

定性・連続・発散をページを移動せずに切り替えられる。データの性質に合った種類を選んでから、それに合う配色パレットを組み立てる。

男性のおよそ8人に1人が何らかの赤緑色覚異常を持つとされる。本ツールは選んだ配色に実際の赤緑色覚異常の変換を適用し、通常の見え方と並べて表示するので、査読者に指摘される前に自分で確認できる。

スライダーで色数を2から12まで動かすと、各配色の基準となる色から再サンプリングされる。定性配色は固定の色相を循環し、連続・発散配色は基準点の間を補間するので、手作業でグラデーションを選ぶ必要がない。

凡例用にラベル付きのSVGやPNGをダウンロードするか、色見本をクリックしてHEXコードをコピーし、matplotlibやggplot2、Prismに直接貼り付けられる。別途カラーピッカーを開く必要はない。
旧来の描画ソフトの既定色である虹色(jet)配色は、今も投稿論文の図表でよく見かけるが、よく知られた2つの点で問題がある。
論文図表を準備する研究者からよく寄せられる質問。
配色タイプを選び、赤緑色覚異常のシミュレーションで確認したうえで、HEXコードをそのまま描画スクリプトにコピーする——配色の決定は数分で終わり、査読コメントを受けて作り直す必要もない。